明石市民フォーラム

第23回「どうする?あなたの看取り - PART5 -」Q&A

アドバンス・ケア・プランニング Advance Care Planning(ACP)ってなんですか?
今後の治療・療養について患者さん・家族 親しい友人 医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス で、患者の同意のもと、話し合いの結果が記述され、定期的に見直され、ケアにかかわる人々の間で共有されることが望ましいもので、人生会議とも言います。
DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)ってなんですか?
死が差し迫っており、かつ心肺蘇生法を開始してもその効果がほとんどないと考えられる方が心肺停止した場合には、心肺蘇生法を実施しないことがあり、医療現場ではDNARといいます。
明石市内の救急の現場で患者が DNAR を望んでいるにもかかわらず、それを知らずに家族らが、救急車を要請するケースが年間どれぐらいありますか。
年間15例にもおよび、救急の現場では、自己決定権を尊重するのか、また心配蘇生を続けるべきかで難しい判断が迫られるとのことで、ぜひ本人の意思は家族間で共有していただきたいと思います。
今回の新型コロナウイルス感染により、どのような医療介護の現場で、変化が起こっていますか。
新型コロナウイルス感染の拡大により、面会が制限される病院や介護施設が相次いだことから入院させずに在宅で最期を看取るケースが増えています。
命は自分ひとりのものではなく、体が元気な頃から人生の終末段階をどのように向かいたいのか家族としっかり向き合って、できれば、入院や施設入所の時など人生の転帰となる段階において、しっかりとした意思表示をすることが望ましいと思います。
介護施設での看取りはどれくらいあり、明石市での取り組みはいかがでしょうか。
特別養護老人ホームでは、ほとんどの施設で看取り支援が行われており、急変時の対応についてご家族やご本人の意思を確認しています。そして、約半数で施設での看取りが行われています。

第23回フォーラムの様子1 第23回フォーラムの様子2 第23回フォーラムの様子3 第23回フォーラムの様子4

天涯孤独の身 自分の意思をどう伝えていけばよいでしょうか。
身寄りのない方の亡き後行政で調べてみますと親族が本当にいない人の数は少ないそうですが、本人が身内がいないと伝えると、行政は本人がどのような最期を迎えたいのか、どの段階でどんな準備をすればよいのかなど、本人の思いをしっかり聞き取り、それに沿った支援をしていきます。