明石市民フォーラム

第17回「どうする?あなたの看取り - PART2 -」Q&A

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在宅を希望しています。窓口はありますか。
「各病院の地域医療連携室に一度ご相談ください。また、かかりつけ医が在宅医療を行っている場合がありますのでお尋ねください。(米澤氏回答)
現在、入院中の者です。退院した後は在宅診療を希望していますが、入院している病院に言いづらく悩んでいます。
病院と、かかりつけ医の連携による在宅診療の仕組みはあります。ぜひ遠慮なく言ってください。
(兵庫県立がんセンター 足立氏回答)
明石医療センターにも地域連携室があり、かかりつけ医の紹介を行っていますのでご相談ください。
(橋本氏回答)
ご参考までに一言。尼崎市には「あまネット」「阪神むこネット」という病院と診療所の連携システムがあります。(長尾氏回答)
サービス付き高齢者向け住宅についての質問です。現在、届け出制ですが行政の監督が必要なのではないですか。
昼間のサービスについては監督できています。問題は夜間帯のサービスの監督ができていない点です。
(伊澤氏回答)

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「在宅」の意味を教えて下さい。自宅でなくても「在宅」という場合があるのですか。
はい。施設でも「在宅」とみなす場合があります。第3の選択肢として「ケア付き住宅(※「サービス付き高齢者向け住宅」のことを指す)」があります。会場で配布された資料の長尾先生の記事H24年5月19日号をご参照ください。(伊澤氏回答)

第17回フォーラムの様子1

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私は「おひとりさま(独居)」です。どうすれば、ちゃんとした看取りをしてもらえますか。
今は「おひとりさま」が標準です。おひとりさまでも看取りはできます。また、「中間独居」と言って、日中は家族が仕事に出かけていて昼間だけおひとりさまの方もいます。実はおひとりさまが看取りには良いのです。しかし注意することがあります。それは遠くに住んでいる家族(子供)や親せきです。看取りの間際になると、こういった人たちが突然現れます。遠方の長男、長女さんをしっかりマークしておいてください。(長尾氏回答)
おひとりさま死すると警察を呼ばれるのではないでしょうか?
警察は呼ばないでください。主治医の先生を呼んで下さい。但し、例外があります。それは事件性のある時だけ警察を呼びます。死亡してから24時間以内に診察を受けていた場合は死亡診断書、24時間以上経過していたら、再度診察を受ければ死亡診断書が書けます。普段から本人、ヘルパー、ケアマネさんと「ケア会議」をしてください。ケア会議で、お互いに話をして、意見を伝えあい、そして法律の知識を持って下さい。
(梅村氏回答)
家の鍵について、どうすれば良いか教えてください。おひとりさまです。もし自宅で倒れたり、死んだりした場合に家の鍵を誰かに預けておく方が良いでしょうか。
私は在宅診療をしていますので、たくさんの鍵を預かっております。または秘密の場所に隠しておいて、その場所を聞いておく、ということもできます。おひとりさまは鍵を開けておいてください。突然死の2大場所は「トイレ」と「お風呂」です。普段からしっかり清めておきましょう。死に場所になるかもしれないので。また、トイレや脱衣所は温めておきましょう。(長尾氏回答)
訪問看護師は何をする人でしょうか?
在宅医療をしてくれます。たとえば明石市医師会には訪問看護ステーションがあります。問題は人手不足です。(橋本氏回答)
人手不足の問題について。充足する見込みはあります。理由は兵庫県では看護師になりたい人が多いからです。しかし訪問看護師になりたい人が少ないのが現状です。訪問看護師になりたい人が少ないのは、仕事への不安や燃え尽き症候群になる看護師を見ているからです。(伊澤氏回答)
「リビングウィル」のガイドラインと法制化の違いを教えて下さい。
ガイドラインは、現在6つあります。いくつかの団体、学会、厚生労働省が出しています。ガイドラインはあくまでも「おすすめメニュー」です。すべてを保障するものではありませんが、意思表示することは可能です。書いたものは、どこかにしまいこまずに、必ず子供さんや、友人など誰かに見せてください。【医者にコピーを渡しておいてください】【壁に貼っておくのがお勧め】です。(長尾氏回答)
リビングウィルのように書面があれば医師の対応は変わります。
(兵庫県立がんセンター足立氏回答)
やはり、リビングウィルなどの「書面による意思表明」は重要だと思います。
(広報委員会の回答 )
シンポジスト4名の皆さんの理想の看取りを教えてください。
私はクリスチャンなので、理想は「フランダースの犬」のように大聖堂で天に召され、帰天することです。(橋本氏回答)
平穏死です。(伊澤氏回答)
尊厳死協会のカードを持っています。そのカードを周りの人に見せて普段からコミュニケーションを取っています。(梅村氏回答)
平穏死です。それから、日本の皆さんの多くは死んだ後のことはよく考えていますが、死そのものについては考えていないです。(長尾氏回答)